回転窓/幸せなジョギング

2026年5月21日 論説・コラム [1面]

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 先週、診察を終え病院から出てきた中学生が、不安そうにゆっくりと走り出すところを見かけた。地面の反発を懐かしむように全身で受け止め、感謝の気持ちを込めたような走り方だった▼腰のけがで4カ月ほど走れなくなっていたが、この日に評判の名医が「うん、もう大丈夫」と診断してくれたという。全力疾走するのはもう少し先になるそうだが、幸せでいっぱいな笑顔のジョギングをいつまでも眺めていたかった▼ここの病院は、プロチームのドクターやトレーナーの経験者が多いこともあって、走ってはいけないウオーキングサッカーを推奨している。リハビリだけでなく、運動不足の解消や高齢者の健康増進に役立つのだと▼この前の日曜日に病院近くで行われたイベントには、幼児や80歳超の人など約300人が参加した。声や身ぶり手ぶりでコミュニケーションを取る必要もあり、人のつながりを育む競技としても注目されつつあると聞いた▼健康な日常は尊いと中学生が教えてくれた。きょうは二十四節気の小満。自分に合ったやり方で適度に体を動かして、きつくなる日差しと気温の高くなる日に向き合いたい。

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