竹中工務店と竹中土木は、健康や環境への影響が懸念されるPFAS(有機フッ素化合物)に汚染された土壌と地下水を浄化するワンストップサービスを本格化させる。既存の浄化技術と独自開発した技術を組み合わせ、土地の汚染状況調査から対策計画の立案、対策、モニタリングまでを一括で提供。従来技術と比較して低コストかつ環境負荷を低減して対策する。土壌汚染を理由に停滞が懸念される土地活用を後押しする。
ワンストップサービス「PFASsure(ピーファシュア)」として展開する。汚染土壌を掘削・除去して焼却処理する従来技術に加えて二つの対策メニューを用意する。透水性の高い砂層などを対象とした土壌洗浄技術では井戸から土壌に温水を注入。土壌粒子に吸着したPFASを温水で溶かし、別に設けた揚水井戸から水と一緒に土壌から溶け出したPFASを回収する。土壌のPFAS濃度を94~97%低減できる。コストは汚染土壌を掘削・除去する従来工法の半分以下で済む。
PFASを吸着させる微細な活性炭を使った対策では、活性炭を地盤に混合し土壌中のPFASを固定化。地下水に溶け出すのを防ぐ。砂・粘土などの複数の土壌で検証し、土壌から地下水へのPFAS溶出を97~99%低減できることを確認した。
現在汚染水処理の技術も開発している。実証を経て対策メニューに追加。泡の表面に集まりやすいというPFASの性質を利用した汚染水の浄化技術では、PFASを含む地下水をくみ上げて泡に濃縮して回収する。PFASを効率的に除去。回収した濃縮PFASは電気化学的な反応で分解処理する。
PFASは泡消火薬材などに含まれる。PFAS対策のニーズがある用地として工場のほか機械式駐車場を持つビルや航空基地、空港、自衛隊基地、空港などがある。用地を活用したくてもPFAS対策のコストを理由に活用が停滞するケースもある。








