三機工業/新冷媒採用の直膨システム確立へ/環境風洞で空調冷却検証

2026年6月17日 技術・商品 [3面]

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 三機工業は、神奈川県大和市にある研究施設に、環境風洞で空調の冷却性能を検証する設備を導入した。環境負荷の低減とカーボンニュートラル(CN)推進の観点から、オゾン破壊係数(ODP)がゼロで、従来よりも地球温暖化係数(GWP)が低い新冷媒に対応した直接膨張式(直膨)冷却システムを採用した。自動車向け環境試験施設で培った実績を生かし、新冷媒を用いた直膨システムの確立と普及を目指す。
 16日に発表した。三機テクノセンターに「低高温環境風洞設備」を導入した。先行して今月から、低GWP冷媒「R448A」の本格運用を開始。2027年度には自然冷媒である二酸化炭素(CO2)「R744」も導入し、試運転や検証を始める予定だ。
 同社によると、現時点ではR448Aについて、多くの企業がそれぞれの環境試験設備で取り扱える見通しという。R744は、R448Aを上回る環境性能を訴求したい企業向けに提案していく。
 同社は、自動車車体の性能を検証する環境試験施設を中心に、最低マイナス40度までの低温域で温度制御を可能にする設備を納入してきた。熱負荷の変動が大きい環境試験設備は温湿度の設定範囲が広く、高い制御精度と温度分布精度が求められる。一方で、これまで冷媒「R404A」(GWP3920)を使用した直膨システムの納入実績はあるが、この冷媒はフロン排出抑制法で製造・使用が制限されている。
 今後は三機テクノセンターでの検証を進め、低高温環境試験設備の高性能化を求める顧客への営業展開を本格化する。