回転窓/勘違いが生む悲劇

2026年6月17日 論説・コラム [1面]

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 自分の勘違いが原因で人に誤解を与えてしまった経験が多々ある。たいていは勉強不足だった当の本人が改善すべきこと。ネットで資料を調べたり、人に聞いたりして正しい情報を得て記憶を修正すれば済む▼勘違いの代表例として多いのが言葉の意味だ。例えば、テレビ番組や書籍などでたびたび目にする「憮然(ぶぜん)」という言葉は失望や落胆を意味するが、なぜか腹を立てる状態の「憤然」と取り違えて記憶してしまっている▼すぐ調べればよいものをつい忘れてしまうことも少なくない。誤認識したことを放置した結果、恥ずかしい思いをした方も多かろう。小欄も勘違いの末、話がかみ合わなかったことが何度もある▼勘違いは誰にでもある。だが間違った知識を正しいものとして理解してしまったことで、取り返しのつかない事態を引き起こす恐れがある。人間の記憶とは違い、新聞はそう簡単に修正できない▼記者は物事への探究心だけではなく、記事がどう影響するかを想像できる思考回路も備えるべきではないか--。重大な過失を生まないため、正しい知識を学び吸収することが大事だと肝に銘じたい。