関東地方整備局は、国道357号(東京湾岸道路)の整備に関連し、「多摩川トンネル」工事の進捗状況を明らかにした。延長2・7キロのシールドトンネルを施工するのに必要な立坑を羽田空港(東京都大田区)と浮島(川崎市川崎区)に整備。立坑はニューマチックケーソン工法で施工する。五洋建設が施工を担当し、月内には浮島側でケーソンを沈設する工事が本格化する。
多摩川トンネルは東京湾岸道路の一部を構成し、計画延長は3・4キロとなっている。うち地下トンネル部が約2・7キロ、外径は約16メートル。2車線で計画する。20年12月に公表した東京湾岸道路の事業評価によれば、トンネル自体の総事業費は約1880億円を見込む。2029年3月末の完了を目指す。
羽田空港側に整備する立坑は横46メートル、縦28・1メートル、深さ31メートル。浮島側は同31・9メートル、同37メートル、同48・4メートルの規模を想定する。RC製のケーソン躯体を自重で沈下させるニューマチックケーソン工法で立坑を構築する。順調に進めば月内にも浮島側で躯体を沈設する工事に着手する。両端の立坑が完了後、トンネル本体の工事に移る。
浮島と羽田空港を結ぶ方法は、内陸側に位置する産業道路か国道1、15号を経由する3ルートがある。ただ3ルートとも1日10万台以上の交通量があり、慢性的な交通渋滞が発生している。多摩川トンネルが完成すると両区間のアクセス時間は約8分で済む。約23分を必要としていた産業道路よりも大幅な時間短縮が期待できる。









