熊本県は市町村を対象とした藤崎台県営野球場(熊本市中央区宮内)の移転整備に向けた候補地の提案募集を24日に締め切り、菊陽町、甲佐町、熊本市、玉名市から提案を受けたと公表した。8月以降に学識者らで構成する審査会を開催し、秋ごろまでに最終決定する。提案募集では駅の近接地などを条件に、用地取得は市町村側の負担、整備や維持管理運営の費用も一部を市町村負担とするよう求めている。
菊陽町は、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの本拠地球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」などを運営するファイターズスポーツ&エンターテイメント(FSE、北海道北広島市)と連携して提案。候補地は原水地区の菊陽杉並木公園と区画整理事業の一部区域を含む町有地など約11・3ヘクタール(うち民有地約3ヘクタール)で、JR豊肥本線に設ける新駅の北側に位置する。
同町はFSEがエスコンフィールドを核にしたボールパークエリア「Fビレッジ」の運営で培ったノウハウを生かし、付帯施設として球場の隣接地に商業施設やホテルなどの整備も計画している。
甲佐町は提案に当たって楽天グループの楽天トータルソリューションズ(東京都世田谷区)と連携協定を結んだ。同グループ傘下のプロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地球場の運営ノウハウを活用した球場整備に取り組む。
候補地は九州自動車道城南スマートICの東側に広がる田口台地の民有地約73ヘクタールで、このうち約21ヘクタールを球場用地に充てる。球場周辺には県が求める「1000台程度」を上回る規模の駐車場、商業施設の整備を想定している。
熊本市は、JR鹿児島本線川尻駅(南区川尻)の西側にある民有地約10ヘクタールを候補地とした。用地取得費は22億4000万円、施設整備費は約166億円と試算。施設整備費の半額は国の交付金などで賄い、残り約83億円を県と同市が2分の1ずつ負担する考え。
玉名市の候補地は、JR九州新幹線新玉名駅の南西側の民有地約10ヘクタール。同市への球場誘致に向け、周辺の荒尾市、玉東町、和水町、長洲町、南関町が応援宣言を行っている。
県が新球場に求めるフィールド条件は、両翼100メートル以上、センター122メートル以上で、人工芝。収容人数は2万人以上で、3万人程度まで拡張できる仕様を想定している。








