築地まちづくり/築地市場跡地に帰宅困難者用スペース整備/最大4・8万平米

2026年7月28日 工事・計画 [4面]

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 築地市場跡地(東京都中央区)の再開発を手掛ける特定目的会社の「築地まちづくり」(中央区)が、最大で計4・8万平方メートルの帰宅困難者向けスペースを屋内外に確保する計画を検討している。新設するビルや大規模集客施設の低層部、2階レベルの人工地盤上などに配置し、市場跡地全体で雨水流出を抑える施設も整備。地震や風水害時に来街者や周辺住民の安全を確保する。
 「中央区まちづくり基本条例」に基づき、防災対策を強化する。築地まちづくりは三井不動産(代表企業)とトヨタ不動産、読売新聞グループ本社が中心となり2024年12月に設立した。
 築地市場跡地は都有地のため、都と定期借地権設定契約を結んだ上で通路や建物を建てる。現在現場では都が築地まちづくりを通して既存構造物撤去工事や土壌汚染対策工事、埋蔵文化財発掘調査を行っている。工事と調査には1450億円(25年9月時点)かかる見込み。工事・調査完了後に定期借地権設定契約を結ぶ。70年間に加え、建物の建設・解体工事期間が借り受け期間となる。
 築地市場跡地は中央区築地5、6に位置する(敷地面積約19万平方メートル)。9棟総延べ約126万平方メートルの建物群を建設する。屋内に設ける一時滞在施設は、最大で合計約2万7000平方メートル。屋外の一時待機場所は最大で合計約2万1000平方メートル用意する。
 市場跡地の中央部に建設する大規模集客・交流施設には最大約1万人を収容できる計約1万6500平方メートルの一時滞在施設を設ける。約30平方メートルの地域防災備蓄倉庫も設置。近隣の住民が災害時に使う物資を備える。北西側にはライフサイエンス・商業複合棟を建てる。内部の一時滞在施設の規模は計約4000平方メートル。最大約2400人の滞在が可能だ。
 南東部に配置する芝生広場は屋外の一時待機場所として活用する。広さは約5400平方メートル。北東側に広がる約9000平方メートルの人工地盤上の空間も待機場所として使う。
 雨水流出抑制施設には1ヘクタール当たり500立方メートルの雨水の流出を抑制する機能を持たせる。下水道や河川の流下能力を超えた雨水が市街地にあふれる事態を防ぐ。平常時と災害時に雨水を利用するための貯留施設も建設する。容量は今後検討する。