bSJ/10月にbSI国際会議、日本のBIMを世界に発信/代表理事に武藤正樹氏

2026年7月31日 行政・団体 [3面]

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 4月に設立30周年を迎えた「buildingSMART Japan(bSJ)」。IFCデータ連携によるopenBIMを提唱する国際組織「buildingSMART International(bSI)」の日本支部として、10月6~8日に都内で開くbSI国際会議(東京サミット)の準備を進める。4月に代表理事に就いた武藤正樹氏は「bSJは国際活動にしっかり対応し、標準化の議論でイニシアチブを取りたい」と語る。
 bSIはBIM・デジタル建設分野で世界最大規模の国際会議を、各地で年2回開催している。50を超える国・地域から延べ600人以上が参加する国際イベント。東京サミットはbSJとの共催。日本での開催は2018年以来、8年ぶりとなる。
 テーマは「Where the World Builds Better Together(共に、より良い建設の未来へ)」。東京都大田区のベルサール羽田空港を会場に3日間、基調講演やドメイン(専門領域)会議などを行う。
 武藤氏は「日本は建築分野でBIMによる建築確認、土木分野でBIM/CIMの原則適用などを国が先導して取り組んでいる。これは各国の参加者にとって関心が高い部分だろう。初日(同6日)の基調講演では国の取り組みを語ってもらう」と説明。三つの基調講演を通じて、日本のBIMを世界に発信する考えだ。
 2、3日目(同7、8日)に行うドメイン会議は、▽空港▽建築▽建設▽電気▽インフラ▽製品▽鉄道▽規制▽技術-の9領域に分かれて専門家らが意見を交わす。武藤氏は「対面で直接話を聞くことができる。ネットワークを築く良い機会になる」という。
 武藤氏は国土交通省の建築BIM推進会議で建築BIM環境整備部会審査タスクフォースのリーダーを務めるなど、BIMに関する規格化や標準化の検討に長く携わっている。「日本は国際的な動きをキャッチしきれていない」と指摘した上で、「国際的組織で議論したopenBIMを基準へと持ち込む。ISOにすることで、openBIMを形式化する」と展望。こうした議論に日本も積極的に参加することの重要性を説く。
 bSJ設立30周年の節目のタイミングで開かれるサミットについて「大いに意義深い」と強調。同7日には30周年記念行事を予定している。bSJは40の国・地域から500人の参加を目標に掲げている。
 東京サミットの詳細は専用サイト(https://www.building-smart.or.jp/bsisummittokyo2026/)へ。

 武藤 正樹氏(むとう・まさき)1997年名古屋工業大学大学院修了。日本学術振興会、徳島大学(工学部建設工学科専任講師)、建設省(現国土交通省)建築研究所、国土技術政策総合研究所で建築生産の情報化やBIMをテーマに研究に取り組み、2026年退官。現在bSJ代表理事、建築研究所客員研究員。愛知県出身、57歳。