建設業界では、担い手不足と高齢化が深刻化する中、社会資本の整備・維持管理や災害対応を担う産業基盤の構築が喫緊の課題である。こうした状況を受け、2024年に建設業法、入札契約適正化法、公共工事品質確保促進法を一体的に改正する「第3次担い手3法」が成立し、25年12月に全面施行となった。同法は担い手確保と生産性向上を柱に、適正な労務費の確保・行き渡り、価格転嫁の円滑化、働き方改革、ICT活用などによる技術革新を進め、建設業の構造転換を後押ししている。 こうした改革を支えるのが公共工事の入札契約制度だ。適正な予定価格の設定やダンピング対策、スライド条項の運用、適切な工期設定などの着実な運用が、受注者の適正な利潤確保や技能労働者の処遇改善につながる。一方、制度の定着や運用には自治体間で差が見られる。大阪支社暑中号では、近畿2府5県の自治体へのアンケートを軸に、国土交通省直轄工事との比較も交え、改正担い手3法を受けた入札契約制度の運用実態と課題を明らかにする。さらに、民間建築工事も含めた契約制度の現在地を多角的に検証し、持続可能で魅力ある建設業の実現に向けた方向性を探る。 ◇紙面案内 2 面 近畿地方整備局の取り組み 3~5面 アンケート分析 6 面 民間契約・プロジェクト紹介








