日本GLP/扇島に冷凍冷蔵倉庫群/総延べ37万平米、投資額3000億円

2026年8月26日 工事・計画 [5面]

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 ◇JFEHD、川崎市と連携
 日本GLPは川崎市川崎区の扇島地区に、冷凍冷蔵向けの大規模物流施設群を開発する。JFEホールディングス(HD)の高炉跡地に11棟総延べ37万平方メートル規模の施設を段階整備する。保管能力は約55万トンを想定。2028年6月に着工し、30年7月から約5年で段階的に竣工、稼働開始する予定だ。プロジェクトの投資総額は3000億円程度を見込む。
 「アルファリンク川崎扇島」の計画地は、23年に稼働を休止したJFEスチールの東日本製鉄所京浜地区の一部。同社は6月に計画地にある既存設備の解体撤去に着手しており、今後基盤工事を進める。28年3月までに土地を日本GLPへ引き渡し、同6月から同社が物流施設を建設する。川崎市は首都高速湾岸線の扇島出入り口や一般道路の整備を進める。
 25日に川崎市役所で共同会見を開き、帖佐義之日本GLP社長、福田紀彦川崎市長、岩山眞士JFEHD専務が出席した。3者とJFEスチールは5日に「扇島地区における高度物流拠点の形成に係る連携協定」を締結。同日、JFEスチールと日本GLPが土地の売買で合意した。
 岩山氏は、事業者に日本GLPを選んだ理由を「日本最大級の物流施設プロバイダーであり、開発・運営の実績も豊富であるため」と説明した。福田市長は「輸送力不足やカーボンニュートラル(CN)など、物流業界が抱える課題解決をけん引する拠点を形成する」と述べ、「市は国や首都高速道路会社と協力し、道路・港湾などを着実に整備する」とした。
 帖佐社長は「増え続ける物流需要に対して在庫拠点は逼迫(ひっぱく)している。首都圏の食を支えるコールドチェーン(低温物流網)基盤の強靱化と持続的発展に貢献する」とプロジェクトの背景を語った。
 扇島地区は、23年9月にJFEスチールが高炉を廃止したことに伴い大規模土地利用転換(総面積200ヘクタール超)が進む。物流施設は、優先整備する「先導エリア」の一部に建設する。先導エリアは高度物流と港湾物流、CNエネルギーの3ゾーンで構成する。
 岩山氏は、「物流倉庫を開発するエリアは、石炭や鉄鉱石を保管していた原料ヤードの跡地で、高炉と隣接する場所だ」と説明。高炉の解体は「今後、計画を別途進める」とした。