鹿島、三菱電機/供給状況応じ建物電力最適制御/快適性と節電量のバランス考慮

2026年8月27日 技術・商品 [3面]

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 鹿島と三菱電機は、電力事業者の供給状況に応じて、建物の電力消費を自動で最適制御するシステムを開発した。天候などの自然環境に左右されやすく、安定した供給が見込みにくい再生可能エネルギーの特性に考慮。需給バランスを最適に調整し、節電要請時の電力消費量を削減する。東京都調布市にある鹿島の技術研究所本館に試験導入したところ、節電要請から30分間の電力消費量を削減目標の増減10%にとどめた。
 システムは、太陽光パネルや蓄電池などの設備に加え、クラウド型気象情報サービスと連携したAI搭載のエッジコンピューターで構成。建物内の設備機器から外気と室内の温度・湿度、電力消費量、設備機器の動作特性などを自動で収集し情報処理する。その内容と気象予報情報を組み合わせ、建物内の過ごしやすさと節電量の最適なバランスをAIで繰り返し演算する。
 演算の結果に基づいて建物内の設備機器を最適制御。太陽光パネルや蓄電池などの設備も活用し、節電要請時の電力消費削減目標達成に貢献する。
 システムでは、建物の電力消費と設備機器の制御状況をリアルタイムに可視化する。建物利用者の快適性を損なわない範囲で電力消費量が削減可能。平常時には電力消費のピークカットで電気料金の低減に役立つ。節電要請に基づく電力消費の削減結果に応じ、電力会社などからインセンティブとして報酬も受け取れる。
 鹿島の技研本館で展開した試験導入では、過去の実績から推測した節電要請時の電力消費削減目標値に基づき、建物内の過ごしやすさと節電量のバランスを1分ごとに演算。空冷ヒートポンプチラーや外調機、パッケージエアコン、蓄電池を制御した。
  今後は、設計と施工を手がける建物にシステム導入を積極展開していく。