岡山県/岡山空港機能強化/旅客ターミナルを増築/26年度に設計着手

2026年8月28日 工事・計画 [9面]

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 岡山県は、岡山空港(岡山市北区)の機能強化に向け、旅客ターミナルビルを増築し、国際線2便が同時に発着できるようコンコースを増設するなどの事業方針を決めた。26日に機能強化事業の総合評価書を公表した。チェックインや出発・到着ロビーを拡張し、既存のターミナルビルの改修なども行う。2026年度から27年度まで基本・実施設計、28年度に着工し、32年度の竣工を目指す。総事業費は280億~320億円を見込む。
 計画では既存施設(RC一部S造3階建て延べ約1万6000平方メートル)の東側と北側に約7000平方メートルを増築し、新旧施設を一体化させる。同時に2便が発着できるようコンコースを増設し、保安検査場や出入国審査場、搭乗待合室、手荷物受取所を拡張。保安検査にスマートレーンの導入を検討する。既存ビル東側の貨物ターミナルビルは解体する。
 供用開始から38年以上が経過する既存施設は更新や補強が必要な箇所の長寿命化工事を実施する。北側の増築に併せて商業施設の再編も検討する。増築部と国内線側にエスカレーターを設置する。駐車場は再配置を検討する予定で、旅客ターミナルビルの基本設計に併せて構内道路とともに詳細計画を固める。
 外装材にはガラスカーテンウオールを採用し、切り妻屋根の外観に倉敷の白壁をイメージした岡山らしさを表現する。
 総合評価書によると、事業の必要性について「旅客の安全性の確保や設備・施設の更新など早急に対応する必要がある」「インバウンド需要を取り込めるよう国際線同時2便対応などの機能強化を図り、戦略的な路線誘致に取り組む必要がある」と指摘。施設整備の内容については「国際線施設の強化としてビルの増築を行い、コストとの均衡を取りながら適切な機能強化が図られるよう検討を進める」とした。
 事業手法については、PFIやコンセッション(公共施設等運営権)手法を導入せずに県が主体となって実施するとし、コスト削減やサービス向上を目的とした民間活力の導入は検討を続ける。