新潟を拠点に東北・信越など東日本の幅広いエリアで事業を展開する。鉄道工事が基盤の総合建設会社として、豊富な実績に裏打ちされた技術力と提案力を生かし軌道、土木、建築の分野で領域拡大を目指す。2026年度からの中期経営計画で掲げる目標達成への取り組みを通じ、持続可能な成長基盤を構築する。
--就任の抱負を。
「これまでJR東日本で橋梁やトンネルなどの維持・管理、耐震補強、降雨防災の計画に長年携わってきた。これからは施工会社の立場でインフラの維持・更新工事などを安全かつ効率的に進めることが役割で、大きなやりがいを感じている。建設業界が直面する担い手不足に対し、技術の継承と生産性の向上を進め、インフラメンテナンスなどの社会的意義や仕事のやりがいも広く発信し、若者に選ばれる業界、会社にしたい」
--経営方針の基軸は。
「26年度から新中期経営計画『変革2030』をスタートさせた。安全最優先、顧客満足の向上、社員の働きがい向上、社会からの信頼獲得という四つの経営方針のもと、安全風土改革、デジタル・AI変革、社会貢献活動、真の働き方改革に注力する。最終年の30年度売上高目標は700億円(26年3月期600億円)としている」
「経営計画の実現に向けたさまざまな取り組みを愚直に積み重ねながら、1957年に新鉄工業から社名を変更した時に掲げられた安全第一、信用第一、技術第一の精神を受け継ぎ、企業価値と存在意義をさらに高めたい。そして地域社会、お客さま、協力会社から『さすが第一建設工業』と評価される企業を目指し、鉄道をはじめ社会インフラの発展に貢献していく」
--目標達成への戦略は。
「JR東日本のパートナー会社として、線路の点検・整備や更新、鉄道構造物や関連施設の建設・補修などのニーズに確実に応えていくことが基本だ。その上で、DXによる技術継承と生産性向上を進めるとともに、培った技術を民間や第三セクターの鉄道事業、道路や河川といった公共工事、建築分野などに展開することで目標を達成したい」
--求める人材とは。
「これからも鉄道工事の安全と品質を確保し、鉄道輸送を支える仕事を中心に建設工事でやりがいを見いだせる社員を育てたい。『変革と現状打破』をスローガンとし、社員にはできない理由を考えてやめるのではなく、どうすればできるかを前向きに考えてチャレンジしてほしいと伝えている。例えば安全ではこれまでの取り組みを継続していればいいと思考停止になることなく、さらに安全レベルを上げるために何ができるかを常に考えることが重要だ」。
(6月25日就任)
(しもやま・たかし)1992年大阪大学大学院工学研究科土木工学専攻修了、JR東日本入社。2021年監査部長、24年執行役員水戸支社長兼鉄道事業部長。座右の銘は作家・城山三郎氏の著書から「少しだけ、無理をして生きる」。週末はジョギングなど体を動かして気分転換。最近はロードバイクを始めた。大阪府出身、61歳。








