土木学会/建設ケースメソッドをテーマに研究検討会/活用事例や研修成果報告

2026年9月2日 行政・団体 [2面]

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 土木学会建設マネジメント委員会の建設ケースメソッド普及小委員会(川嶋直樹委員長)は8月31日、東京都新宿区の土木学会講堂で研究討論会を開いた=写真。4日まで開催している2026年度全国大会の一環。「正解のない問いに挑む-建設ケースメソッドが拓く次世代の現場力」をテーマに、産官学それぞれの立場から、ケース教材の活用事例や研修成果を報告。AI活用を含む研究の現状を共有するとともに、今後の展開などを議論した。建設ケースメソッドを活用した人材育成の拡大を期待した。
 研究討論会は、川嶋委員長がコーディネーターを務め、▽永田尚人(名古屋工業大学)▽板倉信一郎(京都大学)▽並河良治(福田道路)▽野本粋浩(香川大学)▽森本励(日建技術コンサルタント)▽浜田紗織(ワーク・ライフバランス)-の6氏がパネリストとして話題を提供した。建設現場では工期や品質、関係者との合意形成、組織マネジメントなど正解のない意思決定が求められる。建設ケースメソッドは、実際に起こった対応が困難な非日常的な事態を記録した臨場感のある物語(ケース)を読み込んで「自分ならどう決断するか」を考え、討議を通じて他者の考えを知ることで困難を乗り切る現場力を育成する。
 川嶋委員長は「建設マネジメント力を育成する手段である建設ケースメソッドを多くの皆さんに知ってもらい、効果や有効性を理解するとともに、ぜひ建設ケースメソッドを導入したいと思ってほしい」と述べた。 建設ケースメソッド導入に向けて今後、建設マネジメント力育成により効果的な手法の開発が必要となる。模擬体験で緊迫感や緊張感、迫力などを実践的な判断や行動を引き出す局面を授業の中でどのように作るか、ケース作成や講師の育成に努めていく。