ロッテHD/新大阪駅近くの社有地にライブハウス整備/多拠点化視野

2026年9月4日 企業・経営 [4面]

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 ◇エンタメノウハウ、新球場に展開も
 ロッテホールディングス(HD)は社有地を活用したライブ・エンターテインメント事業に乗り出す。初弾は野村不動産と組み、新大阪駅(大阪市淀川区)近くにスタンディング時の収容人数が1590人のライブハウスを建設。2028年3月のオープンを予定する。新大阪を起点に主要都市の社有地にライブハウスなどを自社開発する。その後は他社資本やライセンス契約などを活用し、施設数を増やす。
 3日に大阪市内で開いた会見で、ロッテHDの玉塚元一社長兼最高経営責任者(CEO)が明らかにした。ライブハウス「BEAT PARK OSAKA(ビートパーク大阪)」は、大阪市東淀川区西淡路1の3の7ほかに建設している。敷地面積は1727平方メートル。新大阪駅の東側、徒歩3分の場所に位置する。ロッテHDが保有する土地に、同社と野村不がライブハウスを開発し保有する。建物はRC一部S造4階建て。設計は日建設計。前田建設が施工する。
 ロッテの集客力やコンテンツ力と、野村不の開発・運営力を組み合わせ、エンタメ業界で新たな価値を生み出す。施設の運営を担う共同出資の「BEAT PARK OSAKA」も設立した。
 ライブ・エンタメの市場規模はコロナ禍で一時落ち込んだものの、その後は回復し、35年に1兆円を超える見込みだ。玉塚社長は「ビートパークでトライアルし、行けるとなれば、大きく展開したい」と話した。傘下の千葉ロッテマリーンズは今後、本拠地のスタジアムを移転する。新スタジアムには多くのエンタメ要素を盛り込む方針で、「新スタジアムに向けたさまざまなノウハウも蓄積したい」と、ライブ・エンタメ事業に進出する狙いを説明した。
 野村不は、拡大するエンタメ・プロスポーツ市場を取り込むため、ホールやアリーナの整備・運営に力を入れている。京都駅近くに4月、エンタメ施設を開業した。同社の松尾大作社長は「新大阪を文化やエンタメの発信拠点にすることで、新たな人の流れを生み出し、活性化につなげたい」と話した。