工期設定と変更は「適切」が8割/現場、気象条件考慮を/全建調査

2026年9月7日 行政・団体 [2面]

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 全国建設業協会(全建、今井雅則会長)は都道府県協会の会員を対象に、受注工事の工期設定などを調査した。集計結果によると、「工期設定に問題はなかった」と回答した割合は公共、民間の両発注者を合わせて8割を超え、受注後の工期変更も8割が「(対応は)適切」と答えた。全建は、中央建設業審議会(中建審)の「工期に関する基準」が一定程度浸透しているとみている。「協議の手続きが整っていない」「現場条件との乖離(かいり)」「(民間工事で)週休2日が考慮されていない」などの意見もあった。
 調査は「発注関係事務の運用状況等に関するアンケート」として7月に実施し、会員企業1877社が回答。2025年6月1日~26年5月31日に施工した工事を対象とした。工期設定をおおむね「適正で問題は感じていない」「適正だが問題を感じている」とした割合は、国土交通省発注工事94・2%、都道府県・政令指定都市91・5%、市区町村87・8%、民間81・0%だった。
 工期設定の問題では、国交省発注で「関係者との協議が整っていない」(62・5%)、「設計内容と現場条件が乖離している」(60・2%)が上位。民間発注では「完成時期が最優先され、工事規模・難易度など現場条件に合っていない」(51・8%)、「作業員の休日(週休2日)が考慮されていない」(40・9%)、「猛暑日による作業効率の低下が考慮されていない」(同)が多かった。
 発注後の工期変更を適正とした割合は、国交省97・2%、都道府県・政令指定都市96・0%、市区町村93・0%、民間86・2%。問題では「工事の追加や内容の変更に伴う工事量の増・難易度アップ」「設計図書に示された施工条件と実際の工事現場の不一致」が上位だった。民間では「資材供給遅延に伴う工期変更が認められない」ケースもある。
 工期変更が認められない理由は、公共工事発注で「工事予算の執行可能期限(年度、決算期)があり変更(繰り越し)できない」が最多。民間は「工事目的物の運用開始日が決まっていて工事完成日をずらせない」が多かった。会員らは、現場条件や降雪などを踏まえた柔軟な運用を求めている。