全国建設業協会(全建、今井雅則会長)が会員企業を対象に実施した調査によると、現場従事者(技術者と技能者)の月平均残業時間が45時間以下に収まる割合は99・0%であることが分かった。「週休2日モデル工事」「経営トップによる声がけ」など労働時間短縮の取り組みが奏功した。現場技術者では「15時間以下」が2020年より15・3ポイント上昇しており改善が進んでいる。
調査は「労働環境の整備に関するアンケート」として6~7月に実施し、会員3781社が回答した。
現場従事者の残業時間は「15時間以下」が68・2%で最多だった。次いで「16~30時間」24・1%、「31~45時間」6・7%となり、45時間以下は計99・0%に達した。時間外労働の上限をほぼ全現場が下回っている。
職種別に見ると、残業は技術者が「15時間以下」63・4%、「16~30時間」26・5%、「31~45時間」8・6%で45時間以下は計98・5%だった。
技能者は「15時間以下」81・2%、「16~30時間」14・2%、「31~45時間」3・8%で45時間以下は計99・2%だった。技術者は技能者と比べて残業時間が多かった。
時間外労働の発生する理由(複数回答)を聞くと「作成書類の多さ」58・9%、「人員不足」58・8%と上位を占めた。「天候による作業制約」(50・1%)や「設計変更などの要望」(27・5%)も理由に挙がった。
労働時間短縮の取り組みでは「週休2日モデル工事」が52・7%と最多。次いで「経営トップの声がけ」37・9%、「定時退社の呼び掛け」35・8%など、社内の意識改革や組織を挙げて労働時間の削減を促す動きも広がっている。効果のあった取り組みでも「週休2日モデル工事」64・8%、「統一土曜閉所」63・1%と、現場そのものの閉所に関する取り組みが6割を超えた。









