東京ガス/LNG基地設備パトロールにロボット導入/省人・効率化を推進

2026年9月28日 企業・経営 [4面]

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 東京ガスは、横浜市磯子区にある根岸液化天然ガス(LNG)基地で、設備のパトロールにロボットの導入を計画している。現在は人が1日延べ10時間かけて点検している。かなりの負担になっていた。現在最終調整中で、早ければ2026年中に運用開始したい考えだ。現在約60年使用しているタンクなどの設備は過度の負荷をかけず長寿命化を図る。独自の劣化評価も織り交ぜ、トータルで80年まで使い続ける。
 根岸LNG基地は1966年に操業を始め、69年にアジアで最初にLNGを受け入れた。敷地面積は約50万平方メートルで、東京ディズニーランドとほぼ同じ広さを持つ。敷地内にはLNGが持つマイナス160度の冷熱エネルギーを使った冷熱発電設備や、ガスを液体から気体に戻す気化器、地上・地下式タンクなど、都市ガスや発電用ガスを製造するために必要な設備が並んでいる。
 根岸LNG基地では構内電力使用量予測やポンプの故障予知にAIを導入済み。今後は広い敷地に立ち並ぶ設備の異常チェックにも先端技術を取り入れる。ロボットを導入し、作業の省人化、効率化を推進する。竹村洋行エネルギーアセット統括部長は25日に開いた同基地の見学会で「中長期的にはロボットと遠隔監視を組み合わせた『スマート保安』をかなりの部分で実現したい」と話した。根岸LNG基地でロボットが稼働後は、同社が持つほかのLNG基地にも展開したい考えだ。
 今後も高い需要が見込まれるLNGを供給するため、同社はタンクや桟橋など重要で大規模な設備の長期使用を目指している。コスト的にも物理的にも交換は困難なためだ。
 長期にわたって使うためには無理のない範囲で稼働させるとともに、状態チェックも欠かせない。同社はタンクの躯体コンクリート強度、内部構造の疲労劣化を評価する手法を確立した。竹村統括部長は「今の設備を診断し、問題のない範囲でできるだけ長く使う。50年代を見据え、供用年数80年を目指す」と説明した。