竹中工務店は、2027年3月に開幕する国際園芸博覧会(花博)の展示施設で、構造体に解体建物のコンクリート廃材を再利用した「サーキュラーコンクリート」を初適用する。コンクリート廃材から取り出した砂利や砂を再生骨材として精製。環境配慮型セメントと組み合わせ、二酸化炭素(CO2)排出量を従来比で約6割削減する。サーキュラーコンクリートは閉幕後のさらなる再利用も検討している。
花博は27年3月19日~9月26日に横浜市旭、瀬谷両区で開かれる。竹中工務店グループの展示施設「くるくるく」は、施工から解体までの過程で資材の再利用率99%を目標に掲げる。会場付近の横浜商科大学高校(横浜市旭区)の食堂・学生寮の解体で発生した廃材を活用する。骨材の再資源化施設なども近接。流通ルートが限られるため、運搬に伴うCO2排出量の削減にもつなげる。
コンクリート質量の約8割を占め、山間部などから採取される骨材は、資源の保護が課題となっている。解体時に発生するコンクリート廃材は年間約4000万トンに及ぶが、大半は道路工事の路盤材としての活用にとどまる。建築での再生骨材を含むコンクリートの利用は、これまで強度の関係から構造体以外の土間コンクリートでの採用が多かった。
サーキュラーコンクリートは従来品と同等の強度基準と耐久性を確保しているのも特徴。仮設の花博施設では独立基礎の構造体で利用し、有効性を実証する。竹中工務店は構造体の施工でサーキュラーコンクリートを活用できるよう、来夏をめどに国土交通大臣認定の取得を目指している。これを踏まえ、花博後も建材として積極活用し、循環利用のモデルを確立する。








