JR東海/リニア神奈川県駅整備事業/地下3階エリアの函体構築完了

2026年10月27日 工事・計画 [4面]

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 JR東海によるリニア中央新幹線の「神奈川県駅(仮称)」整備が進んでいる。地下約30メートルに位置し、線路やホームを整備する地下3階エリアで、函体の構築が完了した。中央に上下線の本線2本を配置し、その左右に上下線のホームと副本線を各1本配置する。線路とホームを隔てる壁には、ホームから伸びる乗降用タラップを整備する予定だ。奥村組・東急建設・京王建設JVが施工している。
 報道関係者や地元住民に24日、同エリアを公開した。駅施設は相模原市緑区の橋本駅南側に位置する。県立相原高校跡地(10ヘクタール)と隣接地(3ヘクタール)を活用し、地下3階層、最大幅50メートル、延長680メートルの施設を整備する。掘削で発生した砂礫は工事現場に仮置きし、工事完了後の埋め戻しに利用する。
 乗客は幅6メートルのホームで電車を待ち、副本線(幅7メートル)からタラップを使って乗り降りする。速達タイプの列車が時速500キロで通過する本線(幅12メートル)では、通常、乗客の乗り降りを行わない。ただ、緊急停車時などに備え、両隣のホームから乗降できるタラップを設置する。同エリアの現在の高さは9メートルだが、今後、コンクリートを約1メートル打設し、工事用の鉄骨などを撤去する。
 現在は、機械室などが入る地下2階エリアの構築を進めている。開削工法で地盤を掘削し、底部から駅の構造物を構築した後に埋め戻すため、同エリアにはまだ天井がない。地下2階エリアの整備後は、改札が入る地下1階エリアの工事に移り、2030年ごろの完成を予定している。
 同日開催したイベント「さがみはらリニアフェスタ2026」では、小学生約50人と保護者が地下3階のエリアを見学した。小学生はコンクリート壁面へのメッセージの記入や、リニア新幹線の塗り絵などを楽しんだ。参加した小学生の一人は「普段入ることができない場所に入れて楽しかった」とうれしそうに話していた。地下2階エリアに特設ステージを設け、記念生け花の実演なども行った。
 イベントには黒岩祐治神奈川県知事、本村賢太郎相模原市長、JR東海の水野孝則代表取締役副社長が参加した。水野副社長は、品川~名古屋間の全線開業に先立って部分開業する場合、全線開業時と同様の設備を別途整備する必要があると話した。全線開業が最も早い整備工程になると説明し、「開業に向け全力を尽くす」と述べた。