前田建設、アルソシア建設/下水道管路の無人点検研究に着手/小型ロボット活用

2026年10月28日 技術・商品 [3面]

文字サイズ

 前田建設とアルソシア建設は東京大学、熊本県と共同で、大深度の下水道管路を対象とした無人点検技術の実証研究を始めた。電磁波レーダーと複数のセンサーを搭載した小型ロボットを活用。管路背面の地盤に発生する初期段階の空洞を無人で検知する技術の確立を目指す。インフロニア・ホールディングス(HD)の事業会社となってから、前田建設とアルソシア建設が下水道分野で共同研究に取り組むのは初めて。
 実証研究では、天井裏などの狭い空間での作業を得意とする天井走行ロボットを活用する。熊本県内の流域下水道を実証フィールドとし、無人点検技術の適用性や、飽和地盤条件下での空洞探査の有効性を検証する。
 ロボットに搭載した電磁波レーダーで管路背面の地盤を探査する。複数のセンサーを組み合わせ、判定の信頼性向上を図る。地上からの遠隔操作にも対応し、点検作業員が管路や人孔に立ち入らずに調査する「No Entry点検」の実現を目指す。
 下水道施設の老朽化を背景に、道路陥没などを防ぐ対策が急務となっている。特に大深度の管路や供用中の管路では、点検作業に伴う負担やリスクが大きい。作業員の安全確保と維持管理の効率化に向け、無人点検などの技術開発が求められている。