古河電気工業は、構造物の塗装やさびをレーザーで取り除く独自の表面処理技術「インフラレーザ」の装置に、粉じんの飛散を防ぐ機能を追加した。レーザーを出力するレーザーヘッドに集じんノズルを装着。鉛を含む塗料が多く使われている橋梁や鉄塔の工事に導入できるようにした。インフラを補修する担い手が減る中、作業の安全性向上に貢献する。
インフラレーザは2024年3月に発売。光ファイバーケーブルの生産で培った光学技術を応用し、レーザーをドーナツのような円形で面的に照射することで光のエネルギー量を調整。他のレーザークリーニング工法に比べ、母材に熱の影響を与えずに塗膜やさびを除去する。工具や薬品で剥がす工法に比べても安全性に優れる。現在は据え置き型と軽量化した可搬型、ロボットと組み合わせた自動機型の3種類のシステムを展開する。
集じんノズルはいずれのタイプにも後付けできる。9月から注文を受け付けている。27年度に出荷を開始し、可搬型で100台の販売を目指す。
高度経済成長期に整備された橋梁や鉄塔などの鋼構造物の塗装には、防せい効果が高く発色も良い含鉛塗料がよく用いられた。だが、鉛は毒性が強く、社内で鉛のくずが出る現場へのインフラレーザ適用を認めていなかった。開発担当者は「出荷まで改良を続け労働環境の改善に役立ちたい」としている。
古河電工は11月26、27の両日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれる展示会「ハイウェイテクノフェア2026」(高速道路調査会ら主催)でインフラレーザをPRする。









