安藤ハザマとアプリケーション開発などを手掛けるヤプリ(東京都港区、庵原保文代表取締役)は、建設現場の安全・品質管理を効率化する専用アプリ「築造」を共同開発した。安全・品質教育のコンテンツを動画化、集約し、工種ごとに簡単に視聴できるように整理・配置。屋外の現場でも見やすく分かりやすい画面構成とし、プッシュ通知で最新かつ重要な情報を確実に伝えられるようにした。
アプリでは安全・品質教育に関するコンテンツを動画化し、経験が少ない若手社員でも隙間の時間を使って知識を習得できる。動画と社内の安全ルールや災害事例をアプリに集約し、工種ごとに簡単に視聴できるように整理・配置。現場で必要とされる情報を分野別に整理し、幅広い年代でも直感的に必要な情報を取得できるよう設計した。大きな文字と見やすいボタンを配置することで視認性と操作性を向上させ、屋外で手袋をしたままでも操作できる。
今後はアプリをより有効に利用できるよう、定期的に全現場へのアンケートを実施し反映させていくサイクルを繰り返す。建設現場の安全・品質教育に特化したコンテンツをさらに拡充し、現場社員の知識向上や確実かつ迅速な情報共有を推進。労働災害ゼロを目指す。
安藤ハザマによると、同社は現場で必要な施工管理のノウハウや安全ルールといった情報を社内イントラネット上に社員が掲載しているものの、現場で迅速かつ容易に取得しにくい環境だった。こうした課題を解決しようとアプリの共同開発に至った。