大成建設ら/自律走行ロボの自動緊急停止装置開発、作業範囲外への暴走防止

2025年5月19日 技術・商品 [3面]

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 大成建設と反射板開発を手掛ける法和(神奈川県海老名市、杉山宜志社長)が建設現場で使う自律走行ロボットの自動緊急停止装置を開発した。作業範囲の床に反射テープを配置して囲うと、ロボットに取り付けたセンサーが反射信号を検知。システムトラブルが重なる誤作動が起きても作業エリア外に出ないようになる。あらゆるロボットに搭載できるのが特徴。反射テープの設置やセンサーの取り付けが簡単でコストも抑えられる。
 「ロボストップシステム」を大成建設が開発した自律走行搬送ロボットシステム「T-DriveX」のフォークリフト型ロボットに搭載し、安全で機能が有効であることを確認した。停止区画を設定する反射テープは幅25ミリ程度のサイズ。専用の巻き取り機に納め、簡単に作業床へ設置できる。反射信号を検知するセンサーは強さの調整ができる。さまざまなロボットに取り付けられるよう位置や高さの変化に対応可能という。
 ロボストップシステムは有線接続で安全対策も万全を期している。センサーの取り付け台数を増やして万一の検知ミスを防ぐ機構になっている。
 今後はロボストップシステムをフォークリフト以外のロボットや無人搬送車・搬送ロボットなどに順次搭載していく。