大阪府/対話で事業提案募る、咲洲高校跡地(大阪市住之江区)活用方針検討

2025年5月28日 行政・団体 [10面]

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 大阪府は2018年に閉校した元大阪府立咲洲高等学校(大阪市住之江区南港中4)の跡地活用に向け、事業提案を募るサウンディング(対話)型市場調査を実施する。これまで一般競争入札などで売却を試みてきたが成約には至らず、民間事業者の多様な活用アイデアを募ることで、今後の利活用方針の検討材料とする。参加申し込みと提案書の提出期限は7月25日。
 対象地の面積は約3万3000平方メートル。昭和50年代(1975~84年)に整備した校舎や体育館、倉庫など延べ約1万4000平方メートルの建物が残る。現在の用途地域は第1種中高層住居専用地域(建ぺい率60%、容積率200%)で、ノーカーゾーン(終日車両通行禁止)や一団地認定、景観法の臨海景観形成区域指定、土壌汚染対策区域の一部指定(400平方メートル超)など、複数の開発制限がある。
 「元大阪府立咲洲高等学校に関するサウンディング型市場調査」では▽現行制度下での敷地一括売却▽ノーカーゾーン規制の撤廃や用途地域の変更などの規制緩和を前提とした敷地一括売却▽分割売却や貸し付けを前提とする活用▽その他の活用案-の4項目で提案を受け付ける。提案書は任意様式とし、建物配置図や完成イメージ図などの補足資料も添付可能。調査は事業者ごとに個別に行い、提案内容のノウハウ保護に配慮する。
 希望者を対象とした現地見学会は6月20日に実施予定で、申込期限は同13日。調査は8月4~22日に行う。調査結果の概要は9月以降に公表する。参加対象は法人または法人グループ。調査参加の実績は今後の事業者公募時の評価対象としない。