大阪府枚方市の中東部に位置するJR学研都市線長尾駅東側の3地区の土地区画整理事業に向けて、それぞれのまちづくり検討会が事業協力者を選定した。長尾荒阪地区(約40・7ヘクタール)が鴻池組・シーアールイーJV、長尾駅東地区(約6・2ヘクタール)が竹中土木・高松建設JV、長尾播磨谷地区(約29・8ヘクタール)が大和ハウス工業・戸田建設JVに決まり、覚書を交換した。
事業協力者の業務内容は▽土地利用計画や公共施設整備計画の作成▽概算事業費や減歩率の算定▽地区間の土地利用調整と連携▽意見交換会や勉強会の開催支援▽行政との連携▽技術的支援-など。
長尾駅周辺は第二京阪道路と新名神高速道路(2027年開通予定)に近接する交通利便性の高い地域で、幹線道路沿いの無秩序な土地利用が懸念され、耕作放棄地の増加などの課題もあるため、新たなまちづくりの検討が進められてきた。市は22年9月、約95ヘクタールの市街化調整区域を対象に「長尾駅周辺地区まちづくり構想」を策定。商業や住居、生活福祉、産業など多様な都市機能を備えた広域拠点の形成を目指している。
三つの地区の検討会はいずれも25年度中に土地区画整理準備組合を立ち上げる予定だ。まちづくりの具体化に合わせ、府と市は用途地域の変更や地区計画などを検討する。