名古屋市/国交省の先導的グリーンインフラモデル形成支援、重点支援団体に選定

2025年6月30日 行政・団体 [20面]

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 名古屋市は、国土交通省が進める「先導的グリーンインフラモデル形成支援」の重点支援団体に選定された。市はヒートアイランド対策のための舗装や、雨水を地中にゆっくりと浸透させる構造を備えた「雨庭」の試験整備などを計画。合わせてグリーンインフラ導入の考え方や取り組み事例などをガイドラインとして本年度にまとめる。重点支援団体に指定されたことで、ガイドライン策定の際に技術情報の提供や有識者からの助言が得られることになり、内容の充実が期待される。
 先導的グリーンインフラモデル形成支援は、グリーンインフラの実装に取り組む自治体が対象。重点支援団体には国交省が委託契約したコンサルタントや専門家が派遣され、技術面などの支援を受けることができる。
 市は本年度、環境局が各関係局と連携し「グリーンインフラまちづくりの推進」としてガイドラインを策定する。市民や事業者、行政を対象にグリーンインフラ導入に関する基本的な考え方、効果的な取り組み事例を示す内容。市は専門家の支援を受けて年度内の策定に取り組む。
 合わせて、名城公園では生物多様性に配慮した緑化、雨水流出を抑制する雨庭、ヒートアイランド対策の舗装を取り入れた啓発スポットを整備する。三の丸地区では、道路で雨庭の実装を推進するため試験整備を行う。そのほか、市民や事業者の雨水浸透の取り組みを促進するため、山崎川周辺の瑞穂公園で雨水浸透施設をモデル的に設置する。