日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)は、国土交通省地方整備局など公共発注機関との2026年度意見交換会を、12日の関東地区を皮切りに全国9地区で開く。入札契約制度の改善や工事の円滑化、時間外労働の上限規制への対応、夏の猛暑下での作業環境改善などを踏まえ、労働環境の改善を働き掛ける。労務・資材価格の上昇が続く中、公共事業関係予算の実質的な目減りなど、建設業が抱える課題や実情をテーマに議論する。他産業と遜色のない労働条件・労働環境の実現を目指す。=2面に要望項目一覧
発注機関との意見交換会は、日建連の主要な活動の一つ。建設業界が直面するさまざまな課題を公共工事で解決し、その成果を民間工事にも波及させる狙いがある。
議論のテーマは、▽公共事業予算規模の拡大と入札・契約制度の改善▽働き方改革の推進▽生産性向上▽担い手の確保-の4点になる。
日建連は「ここ数年の労務・資材価格の上昇で、公共事業関係予算は実質的に目減りしている」と、足元の課題を指摘する。必要な事業量を確保し、防災・減災や国土強靱化の加速、深化につなげるため、25年6月に策定された「第1次国土強靱化実施中期計画」を計画的、強力に推進するよう求める。公共事業予算の規模拡大と安定的な確保も働き掛ける。
25年12月に第3次担い手3法の改正を踏まえた改正建設業法が完全施行され、中央建設業審議会(中建審)が「労務費に関する基準」を勧告した。これを受け、適正な賃金が技能者に行き渡るよう、適正な労務費の支払いの徹底を強く訴える。他産業を上回る給与水準も視野に入れ、公共工事設計労務単価については、実態調査結果を反映させる現行方式を是正。政策的に引き上げる方式への転換に向けた検討と併せて、大幅な引き上げを要望する。
意見交換会の日程と会場(所在地)は次の通り。
▽関東=12日、ロイヤルパインズホテル浦和(さいたま市浦和区)▽中国=21日、ホテルメルパルク広島(広島市中区)▽中部=22日、ヒルトン名古屋(名古屋市中区)▽東北=25日、ホテルメトロポリタン仙台(仙台市青葉区)▽関西=26日、リーガロイヤルホテル大阪(大阪市北区)▽北陸=6月3日、朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター(新潟市中央区)▽北海道=同4日、ホテルポールスター札幌(札幌市中央区)▽四国=同8日、JRホテルクレメント高松(高松市)▽九州=同10日、ホテル日航福岡(福岡市博多区)。






