東京・荒川区は今後30年程度をかけて、区内24校の学校施設を段階的に建て替える。区内の学校施設は半数以上が築50年以上経過し、老朽化が進んでいる。計画では10年ごとに第一期(2026~35年度)、第二期(36~45年度)、第三期(46~55年度)に分け、築年数や老朽度合いを基準に優先順位を付けて建て替える。再整備ではバリアフリーや防災機能を備えた、現代の利用ニーズに対応した学校施設とする。
1日に区議会文教・子育て支援委員会で学校施設建て替え計画の検討状況を報告した。今後、11月に建て替え計画素案を策定し、住民からの意見を踏まえた上で25年度末ごろまでに最終的な計画を取りまとめる。
第一期に着手するのは▽第六日暮里小学校(西日暮里6の35の16)▽瑞光小学校(南千住1の51の1)▽第六瑞光小学校(南千住1の4の11)▽第七峡田小学校(町屋8の19の12)▽第二峡田小学校(荒川2の30の1)▽赤土小学校(東尾久2の43の9)▽尾久宮前小学校(西尾久1の4の17)-の7校。
第一期の建て替えロードマップ案によると、第六日暮里小は28~30年度を基本構想・設計に、31~35年度を建て替え工事に充てる。工事期間中は、生涯学習センター(荒川3の49の1)を代替校舎として暫定的に使用する。
区の担当者は近年の物価高騰や工期の長期化などにより、事業費が高額になると想定。区の財政状況を見極めながら適正な経費算出を進める考えだ。