小山田西地区区画整理(大阪府河内長野市)/組合が発足、28年度着工へ

2025年7月18日 工事・計画 [11面]

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 大阪府河内長野市は市街化調整区域だった小山田西地区(22・9ヘクタール)を市街化区域に編入し、土地区画整理事業により産業用地を整備する。6月28日に土地区画整理組合の設立総会が開かれ、正式に本組合が発足。今後は府が整備するアクセス道路の詳細設計や路線測量が本格化し、具体化への動きが加速する。土地区画整理事業は2028年度の着工を見込む。
 市は小山田西地区を都市計画マスタープランで「活力創造ゾーン」に位置付け、全域で工業地域への用途変更を進めてきた。3月には府都市計画審議会の議決を経て、都市計画変更が原案通り決定。建ぺい率60%、容積率200%を上限とする工業地域として正式に編入。地区内は現在、農地や山林が広がる丘陵地で土砂災害や洪水リスクにも備えた造成となる。
 事業計画によると、27年度にも業務代行予定者のフジタと業務代行契約を締結し、28年度に着工。31年度の完成を目指す。
 アクセス道路は府が都市計画道路・大阪河内長野線の整備を進める。南北方向の交通軸として計画されており、延長は約1キロ、幅員25メートルの4車線道路に歩道や自転車道を併設。府富田林土木事務所が第2四半期に詳細設計と路線測量業務(いずれも納期11カ月)を公告する。用地買収は26年度に開始し、土地区画整理事業とともに段階的な着工、供用を目指す。
 市は地区内に市道も新設する計画で、府道との連携により利便性を高める。