◇総事業費は963億円
東京・品川区は17日、小山三丁目第1地区市街地再開発準備組合が作成した事業計画書を公表した。敷地を2分割し、南西のA-1街区にRC造地下2階地上39階建て塔屋1階延べ11万4630平方メートルの高層棟を、北東のA-2街区にS造地下2階地上3階建て塔屋1階延べ9220平方メートルの低層棟を建てる。2029年4月に着工し、33年9月の竣工を目指す。総事業費は963億1000万円を見込む。
計画地は小山3の21ほか(地区面積約1・4ヘクタール)。東急目黒線武蔵小山駅の駅前広場南側に隣接する。区域内には350~500平方メートルの広場三つを整備し、商店街のイベントや災害時の一時避難所として活用する。
高層棟には共同住宅823戸を備える。地下に駐車・駐輪場を、1~5階に共同住宅や店舗、保育所、防災センターなどを整備し、6~39階は共同住宅フロアになる。1、3階には発災時の一時滞在施設として利用できる区画を確保する。制振構造を採用し、高さは約145メートル。
低層棟は地下に店舗や駐車・駐輪場を備え、地上階に店舗などを整備する。高さは約20メートル。敷地内を貫通する歩行者通路を地上部と2階部に整備し、歩行者の回遊性向上を図る。地下2階に高層棟とつながる地下車路を設置し、地上での歩行者と車両の事故などを防ぐ。
事業協力者には特定業務代行者を担う大林組や三菱地所レジデンス、日鉄興和不動産が参画している。