東京・江東区の門前仲町駅前地区市街地再開発準備組合は「まちづくり提案門前仲町駅前地区事業エリア別まちづくり方針」をまとめ、区に提出した。東京メトロ門前仲町駅周辺の再開発の一環として、門前仲町2丁目に事業エリア(再開発エリア)を設け、新たな駅前拠点を形成する。整備方針として歩行者ネットワーク形成や防災性強化などを掲げた。区は2026年3月に方針素案をまとめ、6月に方針を決定する。
準備組合には事業協力者として三菱地所レジデンスが参画している。事業エリアは永代通りや清澄通りに面し、三菱UFJ銀行門前仲町支店など築14~61年の建物が並ぶ。敷地面積は約4000平方メートル。整備方針には駅前拠点としての機能の拡充や、持続可能なまちづくりも掲げた。回遊性向上が期待できる歩行者動線や、防災性が向上する避難空間を整備する。
地元町会などで構成するまちづくり準備協議会は、事業エリアを含む駅周辺(門前仲町1、2丁目・富岡1丁目)の土地利用の方針として、四つのエリアを設定した。
事業エリアを含む駅北側のにぎわいゾーンでは生活支援施設や飲食店などを中心にした地域拠点を形成。北東側の下町観光ゾーンでは歴史資源を生かした景観形成や商業施設と連携した観光集客力強化を目指す。北西側の住環境ゾーンでは深川東京モダン館を生かした景観を形成し、特色ある住環境を実現する。駅南側の水辺ゾーンでは大横川沿いの親しめる水辺や小路による、多様な表情の水辺空間づくりを推し進める。