三菱地所は東京都千代田区で建て替えを計画している「有楽町ビル」と「新有楽町ビル」の跡地を、日本文化の発信拠点として暫定利用する。施設名は「YURAKUCHO PARK」。約1ヘクタールの敷地に、イベントや文化活動に使える緑地や広場を整備する。設計は三菱地所設計が担当。2026年度の開業を目指す。
両ビルの所在地は有楽町1。建物は2棟総延べ12万平方メートルの規模で、1960年代に建てられた。大成建設の施工で24年、解体工事に着手した。26年8月末の完了を見込む。
暫定利用施設は敷地全体に、木造平屋の建物を多数配置する。各建物の屋上は緑化。敷地内には複数のアート作品を展示する。
敷地内には27年、中核となる施設「JAPA VALLEY TOKYO」がオープンする予定。日本酒など日本の食文化や、ファッション文化を発信する。三菱地所は「『見る』だけではなく『感じる』文化や、ここでしか体験できない空間の提供を目指す」としている。