東京都国分寺市は30日に「国分寺市旧庁舎用地利活用事業事業者選定公募型プロポーザル」の結果を公表し、大日本土木を代表とするグループを優先交渉権者に決めた。跡地北側を民間に貸し付け、南側には複合公共施設を整備する。大日本土木グループは北側の活用方法に温浴施設を提案した。事業では南側の公共施設の設計・施工も担う。1月の新庁舎移転から1年未満で、跡地全体の活用が具体化してきた。
 複合公共施設の建設は、設計・施工一括(DB)方式で実施し、2026年1月に契約する。設計・施工期間は28年12月までを計画。29年3月にオープンを目指す。民間施設用地には27年2月に事業用定期借地権を設定し、貸付期間は30年以上50年未満を予定している。施設の建設から運営までを同グループが担う。設計・施工期間は事業者の提案を踏まえ今後設定する。
 大日本土木以外のメンバーは▽多摩ふるさと建設業協同組合▽安井建築設計事務所▽東京建物リゾート▽トレランス▽地域計画連合-の5者。プロポの評価項目では、市内企業との連携などが高評価だった。公告時の提案上限額は73億7054万7000円(税込み)。同グループの提案額や温浴施設の建物規模は今後議会で報告する。
 旧庁舎跡地は戸倉1の6の1にある。西武国分寺線恋ケ窪駅から徒歩2分に位置する。現在都が工事中の都市計画道路「国分寺3・2・8号府中所沢線」に隣接し、開通後は車でのアクセスも向上する。26年度中に完成する予定。
 旧庁舎建物の解体は戸倉工業(東京都国分寺市、西谷和浩代表)が担当している。27年2月の完了を目指す。
        




 
        
        





 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					