日本オーチス・エレベータ/新研修施設(千葉県芝山町)が完成、人材確保へ育成強化

2025年8月1日 企業・経営 [3面]

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 日本オーチス・エレベータ(東京都中央区、パトリック・ヨング社長)が千葉県芝山町の同社ロジスティックス&エンジニアリングセンター(NOLEC)に建設していた新研修施設が完成した。5本のエレベーター昇降路(シャフト)や溶接実習室などを備え、エレベーターの据え付け・改修・交換工事の実践的な訓練が可能。充実した研修体制により、協力会社を含めた人材の確保につなげる。
 「テクニカルトレーニングセンター」の建物は4階建て延べ192平方メートルの規模。既存の保守工事の研修施設に併設する。真行寺建設(芝山町、真行寺純一社長)が施工した。
 日本オーチス・エレベータでは2020年以降、工事部員の社員を増やしている。7月30日に現地で開いた開所式で、ヨング社長は「現場の最前線で働く社員が自信を持って現場に立てるように実践的なトレーニング環境を目指した。社員への投資は未来への投資だ。多くの同僚が技術と誇りを胸に、人の移動を支えるプロフェッショナルに成長することを願う」と述べた。