大阪港湾局は大阪府岸和田市沖で整備を進める「ちきりアイランド」第1期保管施設用地のうち「G-1区画」約3ヘクタールを対象に、条件付き一般競争入札による分譲公募を開始した。用途は船舶貨物用倉庫など港湾物流関連施設。申し込み受け付けは10月20~24日。書類審査を経て買い受け適格者を決定し、11月中旬ごろに最低売却価格14億8782万5661円で入札を実施する。
G-1区画は岸和田市岸之浦町に位置し、面積は2万9936平方メートル。準工業地域と臨港地区「商港区」に指定され、岸和田市岸之浦地区地区計画(C地区)の制限も適用される。建築可能な用途は港湾物流関連施設に限られ、敷地面積の最低限度(5000平方メートル)、緑化率(10%以上)、壁面の道路境界からの後退(2メートル以上)、外構構造の規定(格子状フェンス)といった条件が設けられている。現地周辺は区画道路や臨港道路に接し、大型車両の通行も可能な物流適地。上下水道や電気などのインフラは土地引き渡しまでに供用を開始する予定。
現地説明会を9月1日に開催する。契約締結に当たっては公有水面埋立法に基づく処分制限の解除や大阪府議会の議決が必要となることから、引き渡しまでには一定の期間がかかる。契約後は2年以内に操業を開始し、用途の変更や所有権の移転は10年間制限される。大阪港湾局が推進するカーボンニュートラルポート(CNP)形成の一環として、事業者には温室効果ガスの排出計画の作成・提出も求める。