千葉県松戸市/新庁舎整備/候補地検討PTを設置、現行計画は白紙

2025年8月26日 行政・団体 [5面]

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 千葉県松戸市は、新庁舎の整備に向け建設候補地の検討プロジェクトチーム(PT)を立ち上げる。現行の計画を白紙に戻し、現在地建て替えを含め候補地を再検討。建設費用や工期などを算出して比較する。2026年3月までに意見をまとめる考え。PTの初回は11月中を予定。現庁舎の一部機能は27年3月をめどに仮施設へ移転する。
 22日に開いた市議会全員協議会で方針を説明した。「新庁舎建て替え場所検討プロジェクトチーム(仮称)」は利害関係がない学識経験者で構成し、任意の懇談会として設置する。意見は市が集約し市議会と協議して建設場所を決める。
 6月の市長選で初当選した松戸隆政市長は、公約に移転計画の撤回を盛り込んでいた。コンパクトで機能的な新庁舎の在り方を探る。
 新庁舎整備を巡り、市はこれまで「松戸市庁舎整備検討委員会」(委員長・柳澤要千葉大学大学院工学研究院教授)を開き、基本計画などを議論してきた。現行の計画では、建設予定地は旧松戸法務総合庁舎(岩瀬相模台473の2ほか)。用地は24年9月末に財務省から約33・5億円で取得した。現在は既存建物を解体している。
 庁舎整備に先立って、現庁舎の本館と新館機能を仮移転する。移転先の候補は▽松戸ビルヂング(事務所棟)▽同(商業棟)▽都市綜合開発第3ビル▽その他(松戸駅周辺の賃貸施設)-を挙げた。駅周辺の賃貸施設は協議中だ。