大分県と同県日田市は、同市石井地区を対象として新たな産業用地の開発事業者募集手続きを開始した。参加表明書の提出期限は9月25日。11月25日まで提案書を受け付け同下旬~12月上旬ごろにプレゼンテーション・ヒアリングを行い、同中旬ごろに審査結果を公表する。
参加資格は単体または開発事業者か立地事業者で構成するグループ。土木一式工事の特定建設業許可業者を含むことなど。
開発候補地の所在地は石井。面積は約13・8ヘクタールでほぼ農地。地権者は167人。大分自動車道の日田ICまで約5キロ、JR久大本線の光岡駅まで約2キロと交通アクセスが良い。
事業では地域未来投資促進法に基づく大分県基本計画に沿って、調査・設計、各種協議、用地取得、造成工事、各種法的手続き、産業用地の分譲を一括で行う。用地開発では都市計画法に基づく開発許可制度を活用する。市は県の企業立地基盤整備加速化補助金を利用して設計や測量など費用を補助する。造成工事の施工では市内事業者の活用に努める。
立地事業者の要件として、製造業、電気・ガス・熱供給業、道路貨物運送業、情報処理・提供サービス業などを求める。
2025年度の用地取得交渉の着手、26年度の立地事業者選定を想定している。27~29年度で造成工事を行い、同年度中の分譲開始を目指す。
県は県内市町と連携し適地調査を行うなど産業用地整備に向けた取り組みを進めており、今回が第1弾となる。9月には中津市で同様の開発事業者募集を予定している。
担当は県企業立地推進課。