隣町の町内会が主催した花火大会が、今年も盛大に開催された。住宅街の池を会場に、ハスが見頃を迎える8月上旬に行われるこの大会は、徒歩や自転車で訪れる人が大半で小規模だが、長年地元に親しまれてきた▼協賛者を紹介してから花火を打ち上げる、昔ながらのスタイルを今も守る。打ち上げの間隔が長くなることもあるが、会場で偶然出会った友人や知人と語らいながら、ゆったりと過ごせるのも魅力だ▼地元企業の多くがこの大会に協賛する。地域密着を掲げる建機レンタル会社は、花火が次々と打ち上がるスターマインを提供した。打ち上げ前に社名が紹介され、社名入りのちょうちんが会場を温かく彩っていた▼この会社は学生向けの説明会でも注目されている。「ご迷惑をおかけします」と書かれた標識の文言を「ご期待をおかけします」に変え、会場に設置した。ユーモアを交えつつ、「一度きりの新卒の就活、楽しく始めましょう」と呼び掛ける姿勢がSNSで話題になった▼花火と同様に、企業価値も規模だけでは測れない。それぞれの持ち味が伝わり、多くの企業が新卒者と良縁を結ぶことを願いたい。