スマートフォンを充電していたところ、じわじわと熱を帯びてきたため、あわてて中断。しばらく置いて再起動し充電すると、今回は熱もなく無事に使えてほっとした▼この夏は、モバイルバッテリーやハンディーファン(携帯用扇風機)など、リチウムイオン電池を使った製品のトラブルが目立っている。JR山手線の電車内では、乗客のモバイルバッテリーが燃え、運転が一時止まったことも記憶に新しい▼製品評価技術基盤機構(NITE)によると、こうした事故は増加傾向にあり、2020~24年に1860件発生。うち85%が火災だった。リチウムイオン電池は熱や衝撃に弱く、気温が高まると事故が起きやすくなるそうだ▼政府は、携帯電話などを扱うメーカーや輸入業者に、回収とリサイクルを義務付ける見通し。再資源化製品に指定されれば、販売店などで自主回収が必要となり、利用者の協力も求められる。来春の開始を予定している▼電池に含まれるレアメタル(希少金属)の再利用が進めば、事故防止だけでなく、サーキュラーエコノミー(循環経済)の実現にもつながる。小さな協力を積み重ねたい。