回転窓/睡眠とストレス

2025年9月3日 論説・コラム [1面]

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 連日の猛暑の影響か、体調を崩してしまった。病院で検査を受けたところ、医師からは「しばらく無理をせず、ゆっくり休むように」とやさしく諭された。新聞記者という仕事柄、取材相手に迷惑をかけないよう健康管理には気を配っているつもりだが、それでも体が悲鳴を上げることはある▼体調不良の背景にはストレスが関係しているケースも少なくない。中でも、集中力の低下や気分の落ち込みを招きやすい「睡眠不足」は、ストレスホルモンの分泌と密接に関わっているという▼先進国の中でも日本は睡眠時間が短く、経済協力開発機構(OECD)が2021年に行った調査では、加盟33カ国中で最も短かった。質のよい眠りを得るには、心と体をほぐしてから布団に入ることが大切だ▼ぬるめの湯船につかったり、温かい飲み物を飲んだりと、リラックスの方法はいくつもある。ただ、スマートフォンを見ながら眠る習慣は、睡眠ホルモンの分泌を妨げるため注意が必要だ▼ストレスに振り回されずに過ごすには、生活のリズムを整える意識が欠かせない。自分らしい「眠りのスタイル」を大切にしていきたいと思う。