トヨタ自動車らが整備を進めてきた次世代モビリティ技術などを実証する近未来型都市「ウーブン・シティ」(静岡県裾野市)が始動した。地下を含めた街全体にテストコースの機能を持たせ、実際に人が暮らす環境下で異業種などと協力・連携しながら、車の自動運転や物流の自動化のほか、生活に関わる多分野で新たな技術・サービスの創出に取り組む。
ウーブン・シティは裾野市内の工場跡地(約26・8万平方メートル)を中心に計画され、今回開業した第1期工事区域は約4万7000平方メートル。住居棟8棟を含む建物14棟が立ち並ぶ。建設事業には日建設計、大林組、三井住友建設などが参画。今後、トヨタ関係者をはじめとした約300人が居住する計画だ。第2期エリアの工事も現在進められている。
25日の開業式典で同社の豊田章男代表取締役会長は「ウーブン・シティで起こすのは掛け算。1社だけで成り立たず最低でも2社必要だ。みんなで笑顔の2を掛けていこう」と呼び掛けた。