関東地方整備局は、台風22号と23号の襲来で被害を受けた東京都八丈町にテックフォース(緊急災害対策派遣隊)を派遣する。14日にさいたま市中央区の同局で激励式を開いた=写真。道路や河川など各部や事務所の職員を合わせて4班15人が現地に出発。ヘリコプターを操縦する3人を除く12人と現地にいるリエゾン(現地情報連絡員)2人の計14人が15日以降対応に当たる。
激励式では、職員を代表して道路部の森山祥文地域道路調整官が「日頃の経験や技術力を最大限発揮し、現地の被災状況把握と早期の復旧に力を尽くす」と決意表明した。橋本雅道局長は「関東整備局のテックフォースとして、地域に寄り添いながらしっかりと活動してほしい」と激励。活動中は安全確保を最優先に「無事帰還することを祈っている」と呼び掛けた。
関東整備局によると、14日時点で延べ13人の職員を現地に派遣している。15日以降はテックフォースとリエゾンの14人が現地で被災状況調査などに入る予定。創設して間もないテックフォース予備隊員は派遣していない。
台風の影響によって八丈町は、複数箇所で土砂崩れに伴う断水が発生し、復旧のめどが立っていない。道路の通行止めなど交通インフラにも影響が出ている。