築地1丁目エリア(東京都中央区)/三つの再開発が進行/電通旧本社跡地など

2025年10月22日 工事・計画 [4面]

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 東京都中央区の築地1丁目エリアで再開発の動きが活発化している。同区を南北に結ぶ「平成通り」沿いの築地1の10の6(住居表示)で三菱地所が延べ約5800平方メートルのビルを建設中。北東側の隣接地では日本貨物検数協会(江嵜喜一代表理事会長)が延べ2200平方メートルの再開発ビル建設に向け、既存建物の基礎を解体している。
 三菱地所が進めているプロジェクトは「(仮称)中央区築地一丁目計画」。867メートルの敷地にS造10階建て延べ5825平方メートル、高さ41・9メートルのビルを建てる。2026年2月27日の完成を予定している。設計は熊谷組・入江三宅設計事務所JV、施工は熊谷組が担当している。
 日本貨物検数協会は中央区築地1の10の3(住居表示)で「(仮称)中央区築地1丁目計画基礎解体工事」を進行中。地下にある解体物の規模はRC造202平方メートル。東洋建設の施工で31日までに完了する。
 新たなビルの建設は「(仮称)中央区築地1丁目計画」として11月1日に着手する。敷地面積は324平方メートルで、建物はS造9階建て延べ2200平方メートルの規模。27年2月15日の完成を見込む。設計・施工は東洋建設が担う。
 三菱地所と日本貨物検数協会による再開発エリアの北西側では「(仮称)築地一丁目地区第一種市街地再開発事業」が計画されている。電通の旧本社ビル(電通築地ビル、築地1の11の10〈住居表示〉)跡地を中心に、約1・4ヘクタールの土地に2棟のビルを建設。総延べ18・8万平方メートルの規模になる。
 敷地をAとBの二つに分け、A街区(敷地面積8760平方メートル)には地下3階地上31階建て延べ約15万9000平方メートルを建てる。B街区(約2810平方メートル)に建てる建物は地下1階地上29階建て延べ約2万9000平方メートルとなる。再開発に当たり、17年に築地一丁目地区再開発準備組合を設立した。12月に都市計画手続きを始める予定だ。