回転窓/おいしいミカンでひと息

2025年11月10日 論説・コラム [1面]

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 ビタミンCとクエン酸が豊富に含まれ、秋から冬にかけておいしく健康にもいい果物がミカン。今年も10月ごろから収穫時期の早い極早生(ごくわせ)ミカンが店頭に並び始めた▼ミカンの生産量は今年、不作だった昨年と比べて回復する見通しという。ただ一昨年よりは少なめとの予測もある▼不思議なのは多くの実が付く表年と、少ししか実らない裏年が交互に巡ってくること。こうした現象は「隔年結果」と呼ばれる。気温や降水量の変化、前年に実を付けた枝には花が咲かないなどの理由が推測されるが、詳しい原因は分かっていないとも言われる。生産者は対策を講じて安定収穫に努めている▼先日行った青果店で「ミカンの選び方」が掲示されていた。形は扁平(へんぺい)で重みがあり、果皮のつやが良くてフカフカしていない。こんなミカンがお勧めだという▼ミカンは極早生の収穫時期が終わると、早生、中生(なかて)、晩生(おくて)へと移っていく。冬に向かうこれからの季節は風邪の予防に役立つだけでなく、色と香り成分でリラックス効果も得られる。忙しい仕事の合間にも食べてほっとひと息つきたい。

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