横浜駅みなみ東口地区再開発/45階建て複合施設、32年度着工へ/準備組合

2025年11月17日 工事・計画 [5面]

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 横浜駅みなみ東口地区市街地再開発準備組合(理事長・野並晃崎陽軒社長)は、横浜駅東口駅前に45階建て延べ約21・5万平方メートルの超高層複合ビルを建設する。屋上に次世代モビリティとして注目される「空飛ぶクルマ」の離着陸場(バーティポート)を設置する。既存建物の解体などを経て2032年度に着工し、37年度の供用開始を目指す。14日に横浜市役所などで環境影響評価(環境アセス)方法書を公表した。
 4月に公表したアセス計画段階配慮書から、建築物の高さを218メートルから231メートルに変更。空飛ぶクルマのバーティポートに加え、航空法に基づく屋上ヘリコプターポートの設置を計画しているため、関係箇所に加筆した。事業実施区域内を通る京浜急行本線の軌道を恒久的な構造物に受け替える計画であるため、道路機能を振り替えるアンダーパスを構築した上で、踏切を撤去する計画も加えた。
 計画地は西区高島町2の14、15、16の各一部。対象エリアは「エキサイトよこはま22横浜駅みなみ東口地区地区計画」の一部。計画区域面積は約1・41ヘクタール。再開発施設の敷地面積は約1万0400平方メートル、建築面積は約9250平方メートル。建物は地下3階地上45階建て塔屋1階延べ約21万5000平方メートル。建築物の高さは231メートル。主用途はオフィス、商業、ホテル(一部サービスアパートメント)、駐車場・車路、機械室、離着陸場など。
 準備組合は、24年6月に「国際都市・横浜の玄関口にふさわしい、魅力とにぎわいあふれるまちづくり」を目指して設立した。事業協力者として日本郵政不動産とJR東日本、京浜急行電鉄の3社が参画している。