札幌市/新スケート・カーリング場整備にDB採用/2026年4月に入札公告

2025年11月17日 工事・計画 [6面]

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 札幌市は13日、「新スケート・カーリング場整備事業」の実施方針と要求水準書案を公表した。東区にある美香保体育館の後継施設として、同区の全天候型コミュニティードーム「つどーむ」敷地内に、延べ床面積約9500平方メートルを上限とする施設を整備する。事業方式は設計施工一括発注(DB)方式を採用する予定で、2026年4月上旬にも総合評価一般競争入札の公告を予定している。
 東区にある美香保体育館はRC一部S造2階建て延べ6655平方メートルの規模。夏は卓球、バスケットボール、バドミントンなど、冬はフィギュアスケート、ショートトラックのほか、カーリングリンク(4シート)として利用されている。1972年の札幌五輪に合わせて71年に建設され、30年ごろに更新時期を迎える。
 新施設の建設地は、東区栄町885の1にあるつどーむの敷地内(敷地面積13万3329平方メートル)。通年型のスケート・カーリング場としてスケートリンクの維持・強化とカーリング機能の拡充を図るとともに、各種競技大会などに対応できる観客席を確保した施設として整備する。
 施設内容はスケートリンクが約2500平方メートル、カーリングリンクが約1600平方メートルとし、共用部などを含めた延べ床面積は9000~9500平方メートルを想定。事業期間は27年2月を予定する契約締結日から30年11月29日までとする。
 参加資格は設計、建設、工事監理の各業務を担当する複数企業で構成するグループ。設計企業と工事監理企業は市の競争入札参加資格者名簿で建設関連サービス業(建築設計・監理業)に登録されている1級建築士事務所など。建設企業は市の建築工事の入札参加資格を持ち、客観的評定点が1200点以上であることなどが要件となる。
 参加表明書などの資格審査書類は26年5月ごろに受け付け、同6~7月に入札説明書に関する対話を実施する。提案書の提出は同9月ごろに受け付け、ヒアリングを経て同11月に事業者を決定・公表する。
 実施方針に関する現地見学会を12月1~2日、個別対話を同3~5日に予定しており、参加申し込みをそれぞれ25日まで受け付けている。
 担当はスポーツ局スポーツ部スポーツ都市推進課・施設整備担当(電話011・211・3077)。