全国の高校生、高等専門学校生がコンクリートの強度やデザイン、供試体作製に関するプレゼンテーションを競う「第18回コンクリート甲子園」が6日、千葉県船橋市にある全国生コンクリート工業組合連合会の中央技術研究所で開かれた。主催はコンクリート甲子園実行委員会(実行委員長・琢磨雅人香川県立多度津高校校長)。出場校が年を追うごとに増加。同連合会の設立50周年記念事業として会場を香川県から変更。過去最多65チームが参加した予選を勝ち上がった10チームが熱戦を繰り広げた。
琢磨委員長は「高知で始まり、香川で育ててきた大会が日本の中央、全生連の中央技術研究所で開かれることになった。この場所が新たな甲子園の聖地となる記念の大会だ。1ページ目に校名を刻むという意気込みで戦ってほしい」と参加者を激励した。
日本コンクリート工学会入矢桂史郎専務理事らのあいさつの後、同連合会の斎藤昇一会長は「コンクリートを身近に感じ、将来生コン産業で働いてほしいという思いで大会を支援している。皆さんの熱い力で、地域社会の安全・安心を守るコンクリートの仕事に取り組んでほしい」と呼び掛けた。セメント協会の諸橋央典会長は「皆さんが甲子園に出場し培った知識や能力経験がインフラの再整備で力を発揮し、国民が安心して暮らせる社会の構築につながると確信している」とエールを送った。
コンクリート甲子園は、身近な建設部材であるコンクリートの特性や配合設計の基礎知識を身に付け、実際のコンクリートの材料に触れてもらうことを目的に開催されている。
大会の結果は次の通り。
【強度部門】
▽1位・徳島県立徳島科学技術高校建設技術類環境土木コース▽2位・仙台市立仙台工業高校土木科▽3位・東京都立葛西工科高校建築科
【デザイン部門】
▽1位・徳島科学技術高校建設技術類環境土木コース▽2位・愛媛県立松山工業高校土木科▽3位・愛知県立岡崎工科高校都市工学科
【プレゼンテーション部門】
▽1位・岡崎工科高校都市工学科▽2位・仙台工業高校土木科▽3位・北海道札幌工業高校土木科
【総合順位】
▽1位・徳島科学技術高校建設技術類環境土木コース▽2位・仙台工業高校土木科▽3位・高知工業高校土木科。








