熊本市は整備する新庁舎の規模を、本庁舎は9階建て、中央区役所庁舎は8階建てを想定していると、8日に開かれた市議会の庁舎整備に関する特別委員会で報告した。いずれも地下に駐車場の整備を検討している。2026年1月にもこれまでの検討を踏まえた両庁舎の規模と概算工事費を同委員会で報告する。
本庁舎の1~2階は多目的スペースなどの交流・共創機能が中心で隣接するくまもと街なか広場と一体感のある空間構成とする。3~6階は執務機能や災害対策本部機能、7~9階は議会機能を配置。区役所庁舎は1階に交流・共創機能、2~8階は窓口機能を含む執務機能とする。いずれの庁舎も熊本城の眺望を意識し屋上にも交流・共創機能を設けることを検討する。
当初、区役所庁舎は4階建て程度を想定していたが、税関係の手続きを区役所で一貫して行えるよう関連部署の機能を本庁舎から移すこととしたため規模が増えた。
整備予定地は本庁舎がNTT西日本所有地(中央区桜町、敷地面積9987平方メートル)、中央区役所庁舎が市役所花畑町別館跡地(花畑町、2749平方メートル)。
26年2~3月の同委員会で新庁舎整備基本計画の素案と庁舎周辺まちづくりプランの骨子案を示し、同4月から市民説明会と意見公募を予定している。
基本計画策定支援と基本設計・実施設計は日建設計・太宏設計事務所JVが担当。








