青森県東方沖地震/東北整備局は警戒態勢継続/JR八戸線の運休など続く

2025年12月11日 行政・団体 [6面]

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 8日夜に発生した青森県東方沖を震源とする最大震度6強の地震を受け、青森県内では市道の通行止めやJR八戸線の全区間運休などが続いている。東北地方整備局は、大規模な後発地震の危険が高まってるとして気象庁が初めて発令した「北海道・三陸沖後発地震注意情報」に基づき、今後1週間程度、警戒態勢を継続。協力団体との連絡体制などを維持する。
 青森県は10日午前8時時点で田名部停車場線(むつ市柳町1)ほか市町道3路線(むつ市、七戸町、おいらせ町)で全面通行止めが続く。のり面崩壊で全面通行止めになっていた国道394号(東北町乙供)は片側交互通行に移行。JR八戸線は本八戸~小中野区間の高架橋で複数の損傷があり、全区間運休中だ。
 東北整備局は管内の直轄施設で大きな被害はなかったものの、青森県と県内3市町に計8人派遣しているリエゾン(現地情報連絡員)やホットラインにより自治体のニーズ把握に努めている。10日午前10時時点でテックフォース(緊急災害対策派遣隊)の要請はないという。9日に行った防災ヘリ「みちのく号」による八戸市、東北町、七戸町などの状況確認でも異常は見つからなかった。